そもそも爪切りって必要なの?
前提として、本来デグーは爪切り不要という認識で問題ないです。理由は、歩いたり自分でかじったりすることによって、人間が手を加えなくても適切な長さを保てるからです。
ただ、生活の中で爪が自然な長さに保たれている場合は問題ないのですが、例えば怪我などによって足を動かせないとき、爪が自然に削れるような足元環境ではないとき、デグーが自分で爪を手入れしないとき、色々な理由でデグーの爪が伸びてしまう場合があります。
そうした場合は、伸ばしたままでいる方が足を引っ掛けたり身体を傷つけたりして危ないので、飼い主がデグーの爪を切る必要があります。人間も爪が長いと刺さったり折れたりして危ないですよね。
爪切り3ステップ
いざ!爪切りはこの3ステップで完了します。
- 捕まえる
- 気をそらす
- 爪を切る
0.爪切りの準備!
爪切り選びのポイントは「安全性」「使いやすさ」です。大まかにハサミタイプと握るタイプがあるので、使いやすい方を選びましょう。個人的には握るタイプの方が、爪がツルンと逃げずにズレにくいのでオススメです。長崎バイオパークの飼育員さんがモルモットに使っていたので握るタイプに決めました。ただ猫を飼っていた時はハサミで爪を切っていたので、ちゃんと切れればどっちでもいいです。
用意したのはこちら。
爪を切りすぎない・グサッていかない安全設計なんだ。
ウサギの耳っぽい柄の根元にあるレバーをクイッとすると、閉じたまま保管できます。
1.捕まえる
まず、人間を2人用意します。1人が爪切りを素振りしている間、もう1人がオヤツをチラつかせてデグーをおびき寄せます。
今回、爪切り対象のデグーは全くなついていないので、オヤツに物を言わせてなんとかこの体勢にもっていきました。なついていなさすぎて写真を撮る余裕も無かったので、飼い主の令和を忘れるほどミレニアムなマウス絵で雰囲気だけでもお伝えします。
こう!
捕まえたら手のひらで前足より上&後ろ足をキープする形にもっていくと、より安定します。
2.気をそらす
いける方の人間が、大きめのオヤツでデグーの注意力を削ぎます。デグーが前足でオヤツを持って、ムシャムシャ食べ始めたら成功です。うちはニンジンフレークを与えています。
3.爪を切る
爪切り担当の人間が、無防備なデグーの後ろ足を取り、パチパチ爪を切ります。少し力を入れて、デグーが嫌がらないようならそのまま切って問題ありません。
一番の悩みどころはどのくらい切れば良いか、ですよね。通常このように爪の先端が細くなり、つけまの如くカーブしているので、細くなりはじめのカーブ根本部分を切ります。
シニアのデグーなど、カーブがわかりにくい場合は、先端から少しずつ切ると間違いないです。爪を切ろうと思う時点で、なかなか爪が長くて危ない状態だと思うので、少しずつでも切らないよりは安全です。デグーのストレスにならない範囲でじわじわ切っていきましょう。
デグーが暴れてしまう
デグーが暴れてしまって安全に爪を切るのが難しい場合は、デグーをストッキングや洗濯ネットに入れて、爪だけを出して切るという方法もあります。
我が家もそれでいこうとしていたのですが、実際どうやってやればいいんだろう?ってなったのと、案外エサでごまかされたのでそのまま切ることにしました。ただ、何せまったくなついていないので、爪を1本切っては拘束をゆるめてオヤツを与え、オヤツを与えては爪を1本切って…と、少しずつ進めていきました。
前足の爪は切らないの?
これも、見ていて危なそうなら切る必要がありますが、基本的には不要です。前足ならデグー自身でかじって短くしやすいので、私の場合は切りませんでした。
今回の爪切りは、デグーが足を怪我してしまい、しばらく運動できずにいたら爪が伸びてしまったのでおこないました。そのため、今のところ6年で1回しか爪切りイベントは発生していません。
以上、とにかく無理なく、少しずつ!そんなに頻度が高いものではないからこそ、万全に準備して安心してできるよう、少しでも参考になりましたら幸いです。